診療内容
当院では以下の診療科目に対応しております
性感染症内科
クラミジア、淋菌、梅毒、性器ヘルペス、コンジローマ、HIVなどの性感染症に対して、プライバシーに配慮した検査と治療を行っています。
クラミジア感染症(Chlamydia)
【どんな病気?】クラミジア・トラコマティスによる性感染症で、男性は尿道炎、女性は子宮頸管炎を起こし、不妊症の原因となることもあります。無症状が多いのが特徴です。
【主な原因】性感染(主に性的接触)/母子感染
【治療】アジスロマイシンまたはドキシサイクリンなどの抗菌薬内服/パートナー同時治療が重要
咽頭クラミジア感染(Pharyngeal Chlamydia)
【どんな病気?】クラミジアが咽頭に感染し、ほとんど無症状だが咽頭痛を呈することもあります。感染源となりうるため検査・治療が重要です。
【主な原因】オーラルセックスによるクラミジア感染
【治療】ドキシサイクリン 100 mg 1日2回 7日間/パートナー同治療
淋病(Gonorrhea)
【どんな病気?】淋菌(Neisseria gonorrhoeae)感染による性感染症で、排尿痛・膿性分泌を伴う尿道炎や子宮頸管炎を起こします。
【主な原因】性感染/オーラルセックスによる咽頭感染
【治療】セフトリアキソン筋注(500 mg 単回)+アジスロマイシン内服など多剤耐性を考慮
咽頭淋菌感染(Pharyngeal Gonorrhea)
【どんな病気?】淋菌が咽頭に感染し、無症状〜軽度の咽頭痛・膿性咽頭炎を呈します。未治療で感染源となるため注意が必要です。
【主な原因】オーラルセックスによる淋菌感染
【治療】セフトリアキソン筋注(通常 500 mg 単回)/薬剤耐性に留意しパートナー治療
梅毒(Syphilis)
【どんな病気?】トレポネーマ・パリダム感染による全身性感染症。初期は硬性下疳、進行すると発疹・神経梅毒など多彩な症状を呈します。
【主な原因】性的接触/母子垂直感染/輸血(稀)
【治療】ペニシリンG筋注またはアモキシシリン内服+プロベネシド/血清学的フォロー必須
HIV感染症/エイズ
【どんな病気?】ヒト免疫不全ウイルス感染により免疫機能が低下し、日和見感染や悪性腫瘍を引き起こす慢性進行性疾患。
【主な原因】性的接触/血液暴露/母子感染
【治療】抗レトロウイルス療法(ART)の早期開始と継続/定期的なウイルス量・CD4測定
C型肝炎ウイルス(HCV)感染症
【どんな病気?】HCVによる肝炎。主に血液感染だが、性的接触でも感染し得る。慢性化すると肝硬変・肝細胞癌のリスクが高まる。
【主な原因】血液曝露(静注薬物使用・輸血など)/性的接触(特にHIV共感染者・Men who have sex with men)/母子感染
【治療】直接作用型抗ウイルス薬(DAA:ソホスブビル/ベルパタスビル、グレカプレビル/ピブレンタスビル等)12週間前後で95%以上が治癒/ワクチンは未開発のため安全な性行動と血液曝露防止が重要
性器ヘルペス(Genital Herpes)
【どんな病気?】単純ヘルペスウイルス2型(HSV‑2)が主原因で、外陰部に水疱・潰瘍を形成し疼痛を伴います。再発性。
【主な原因】性的接触/ウイルス排出中の無症状時にも感染
【治療】アシクロビル・バラシクロビル経口投与/重症例は点滴投与/再発抑制療法
尖圭コンジローマ(HPV感染症)
【どんな病気?】ヒトパピローマウイルス(低リスク型)による外陰部・肛門周囲の鶏冠状増殖性病変。無症状でも感染源となります。
【主な原因】性的接触/皮膚粘膜接触
【治療】イミキモド外用/液体窒素・電気焼灼/外科的切除/ワクチンによる予防
トリコモナス膣炎(Trichomoniasis)
【どんな病気?】Trichomonas vaginalis 原虫による性感染症で、泡沫状帯下と悪臭・掻痒感を呈します。男性は無症状が多い。
【主な原因】性的接触/共有浴槽・タオル(まれ)
【治療】メトロニダゾール内服/パートナー同治療
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症
【どんな病気?】Mycoplasma genitalium/Ureaplasma urealyticum 感染により尿道炎・子宮頸管炎を起こし、不妊の原因となる可能性があります。
【主な原因】性感染
【治療】アジスロマイシン・ドキシサイクリン等の抗菌薬/薬剤耐性に注意
性器カンジダ症(Candidiasis)
【どんな病気?】Candida albicans による外陰膣炎で、チーズ様帯下と強い掻痒感が特徴。性感染のほか常在菌の増殖でも発症。
【主な原因】性感染/抗菌薬使用後/妊娠・糖尿病・免疫低下
【治療】抗真菌薬外用(クロトリマゾール等)または経口フルコナゾール
B型肝炎ウイルス(HBV)感染症
【どんな病気?】HBVによる肝炎。慢性化すると肝硬変・肝癌リスクが高まる。
【主な原因】性的接触/血液・体液暴露/母子感染
【治療】急性期は支持療法、慢性期は核酸アナログ製剤(テノホビル等)/ワクチン・HBIGによる予防
泌尿器科
頻尿、排尿時痛、尿漏れ、前立腺疾患、膀胱炎、血尿、ED(勃起不全)や男性更年期など、男女問わず泌尿器に関するお悩みをご相談いただけます。
また、包茎手術(日帰り手術)にも対応しております。 仮性包茎・真性包茎・カントン包茎などの状態に応じて、保険適用または自費診療での治療が可能です。美容的な仕上がりに配慮した縫合法なども選択して頂けます。
- 休みの前日、仕事帰りに手術可能(事前予約制)
- プライバシーに配慮した個室対応
- 術後のフォロー体制も充実
まずはカウンセリングにて丁寧にご説明いたします。お気軽にご相談ください。
膀胱炎(ぼうこうえん)
【どんな病気?】膀胱内に細菌が侵入し炎症を起こす疾患で、排尿時の痛み・頻尿・残尿感・血尿などを生じます。女性に多いのが特徴です。
【主な原因】大腸菌など尿道からの細菌感染/長時間の排尿我慢/性行為/疲労・ストレス など
【治療】① 抗菌薬内服(3〜5日が目安)
② 十分な水分摂取と排尿回数の確保
③ 痛み・発熱に対する解熱鎮痛薬
前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)
【どんな病気?】加齢に伴い前立腺が肥大して尿道を圧迫し、排尿困難・頻尿・夜間尿などを引き起こす良性疾患です。
【主な原因】男性ホルモンの影響/加齢変化/生活習慣(肥満・運動不足・飲酒過多)
【治療】① α1遮断薬・5α還元酵素阻害薬の内服
② 生活習慣の見直し・骨盤底筋体操
③ 改善しない場合はレーザー手術・TURP など
尿路結石症(にょうろけっせきしょう)
【どんな病気?】腎臓〜膀胱の尿路に石(結石)ができ、背部〜側腹部の激痛や血尿を起こします。
【主な原因】水分不足/高タンパク・高ナトリウム食/運動不足/遺伝体質 など
【治療】① 鎮痛薬と水分負荷で自然排石を促す
② 結石分析に基づく食事指導
③ 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡手術
過活動膀胱(かかつどうぼうこう)
【どんな病気?】膀胱が過敏になり、急な尿意(尿意切迫感)や頻尿、夜間頻尿を生じます。
【主な原因】加齢による膀胱機能変化/神経因性膀胱/ストレス/前立腺肥大症 併存 など
【治療】① 膀胱訓練・骨盤底筋体操
② 抗コリン薬・β3作動薬
③ 不十分な場合はボツリヌス毒素膀胱壁注射や電気刺激療法
尿失禁(にょうしっきん)
【どんな病気?】自分の意思に反して尿が漏れてしまう状態で、腹圧性・切迫性・混合性などがあります。
【主な原因】骨盤底筋の弛緩(妊娠・出産・加齢)/膀胱過活動/前立腺疾患手術後 など
【治療】① 骨盤底筋体操・膀胱訓練
② 抗コリン薬・β3作動薬
③ TVT法など尿道スリング手術
皮膚科
湿疹、じんましん、ニキビ、アトピー性皮膚炎、水虫、帯状疱疹など、皮膚のトラブル全般に対応しています。
アトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)
【どんな病気?】慢性的に繰り返すかゆみと湿疹が特徴で、乳児期から成人まで幅広い年齢でみられます。
【主な原因】体質的なバリア機能低下/乾燥・汗・ダニ・ストレスなどの刺激
【治療】保湿療法/ステロイド外用・タクロリムス軟膏/デュピルマブ等の生物学的製剤(重症例)
尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)〈にきび〉
【どんな病気?】皮脂分泌と毛穴の詰まりにより面皰・炎症性丘疹が生じる慢性疾患。
【主な原因】思春期ホルモン変化/皮脂過剰/アクネ菌増殖/摩擦・化粧品 など
【治療】外用レチノイド・過酸化ベンゾイル/抗菌薬外用・内服/ホルモン療法/光治療
接触皮膚炎(せっしょくひふえん)〈かぶれ〉
【どんな病気?】アレルゲンや刺激物に皮膚が触れることで赤みやかゆみ・水疱が出現。
【主な原因】金属・化粧品・ゴム・植物・洗剤・薬剤 など
【治療】原因物質の除去/ステロイド外用/抗ヒスタミン薬でかゆみ緩和
蕁麻疹(じんましん)
【どんな病気?】突然赤い膨疹が現れ強いかゆみを伴う。数時間以内に消えるが繰り返すことも。
【主な原因】食物・薬剤・感染・温度変化・ストレス・特発性 など
【治療】抗ヒスタミン薬内服/難治例はオマリズマブなど生物学的製剤
帯状疱疹(たいじょうほうしん)
【どんな病気?】水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化で神経に沿って痛みと水疱が帯状に出現。
【主な原因】加齢・疲労・ストレス・免疫低下によるウイルス再活性化
【治療】抗ウイルス薬(バラシクロビル等)早期投与/鎮痛薬/帯状疱疹ワクチンによる予防
足白癬(そくはくせん)〈水虫〉
【どんな病気?】白癬菌が足趾間や足底に感染し、かゆみ・鱗屑・ひび割れを起こす。
【主な原因】高温多湿環境/共有スリッパや浴場床での感染 など
【治療】抗真菌薬外用(テルビナフィン等)/重症例は経口抗真菌薬
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)〈いぼ〉
【どんな病気?】ヒトパピローマウイルス感染で角質増殖性の隆起性病変が生じる。
【主な原因】小さな外傷からのウイルス侵入/プール・体育館床 など
【治療】液体窒素凍結療法/サリチル酸外用/レーザー・電気焼灼 など
脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)
【どんな病気?】皮脂分泌が多い部位に紅斑と鱗屑をきたす慢性炎症性皮膚疾患。
【主な原因】マラセチア真菌増殖/皮脂過剰/ストレス・季節変化
【治療】抗真菌薬シャンプー/ステロイド・タクロリムス外用/生活習慣管理
乾癬(かんせん)
【どんな病気?】表皮の過剰な増殖で銀白色の鱗屑を伴う紅斑が多発。関節症状を伴う場合も。
【主な原因】遺伝的素因+免疫異常/肥満・ストレス・感染 など
【治療】ビタミンD3外用・ステロイド/光線療法/内服レチノイド・アプレミラスト/生物学的製剤
円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)
【どんな病気?】自己免疫機序により頭髪が円形・多発性に抜ける疾患。
【主な原因】自己免疫反応/ストレス/甲状腺疾患併存 など
【治療】ステロイド外用・局所注射/カルプロニウム/JAK阻害薬(オルミエント等)
粉瘤(ふんりゅう)〈アテローム〉
【どんな病気?】皮膚の下に角質や皮脂が袋状にたまってできる良性腫瘤。中央に黒点(開口部)を伴うことが多く、感染すると赤く腫れ痛む。
【主な原因】毛穴の閉塞/外傷後の表皮の埋入/体質 など
【治療】無症状なら経過観察。感染時は抗生物質・切開排膿し、根治には袋ごと摘出手術(くり抜き法・切開法)
内科
風邪・インフルエンザ・発熱・頭痛・腹痛・生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症)など、日常的な体調不良から慢性疾患まで幅広く対応しています。
便秘症(べんぴしょう)
【どんな病気?】排便回数や量が少ない/排便が困難な状態が続き、腹部膨満・食欲低下を招く。重症化で痔や腸閉塞を起こすことも。
【主な原因】食物繊維・水分不足/運動不足/ストレス/排便の我慢/加齢/薬剤の副作用 など
【治療】生活習慣改善(食事・運動・水分)/整腸剤・緩下剤など
急性胃腸炎(きゅうせいいちょうえん)
【どんな病気?】ウイルス・細菌などが原因で下痢・嘔吐・腹痛・発熱が急激に出現する“おなかの風邪”。
【主な原因】ノロ・ロタウイルス/カンピロバクター/病原性大腸菌 など
【治療】整腸剤/止瀉薬/解熱鎮痛薬/水分・電解質補給
急性上気道炎(きゅうせいじょうきどうえん)
【どんな病気?】鼻〜咽頭・喉頭のウイルス性炎症。くしゃみ・鼻水・咳・発熱が主症状。
【主な原因】ライノウイルス/コロナウイルス(旧型)/インフルエンザウイルス など
【治療】解熱鎮痛薬・鎮咳薬・去痰薬など対症療法/細菌合併が疑われれば抗生物質
急性咽頭喉頭炎(きゅうせいいんとうこうとうえん)
【どんな病気?】咽頭・喉頭に急性炎症が起こり、つよい咽痛・発熱・声枯れ・嚥下痛。
【主な原因】風邪ウイルス/溶連菌/インフルエンザウイルス など
【治療】解熱鎮痛薬・含嗽薬・トローチ/細菌性は抗生物質
不眠症(ふみんしょう)
【どんな病気?】入眠困難・中途覚醒・早朝覚醒などが続き、日中の倦怠感や集中力低下を伴う。
【主な原因】ストレス/生活リズム乱れ/うつ・不安障害/カフェイン・アルコール など
【治療】睡眠衛生指導/睡眠導入薬・抗不安薬・メラトニン作動薬
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
【どんな病気?】睡眠中に呼吸停止が反復し、熟睡障害・日中傾眠をもたらす。
【主な原因】肥満/下顎形態/扁桃肥大/加齢 など
【治療】減量/マウスピース/CPAP療法
インフルエンザ感染症
【どんな病気?】インフルエンザウイルス感染。高熱・全身倦怠・関節痛が強い。
【主な原因】インフルエンザウイルス
【治療】抗インフルエンザ薬の早期投与/解熱鎮痛薬/水分補給/ワクチン予防
COVID-19(コロナウイルス感染症)
【どんな病気?】SARS-CoV-2 による呼吸器感染症。発熱・咳・嗅覚味覚障害のほか、後遺症も報告。
【主な原因】新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
【治療】軽症:自宅療養/中等症以上:抗ウイルス薬・酸素・ステロイド/ワクチン・感染対策
高尿酸血症(こうにょうさんけつしょう)
【どんな病気?】血中尿酸が基準値超。放置で痛風・腎障害・尿路結石を招く。
【主な原因】プリン体過多の食事/飲酒/肥満/腎機能低下/遺伝
【治療】食事・運動・減量/尿酸降下薬
痛風発作(つうふうほっさ)
【どんな病気?】関節に尿酸結晶が沈着し、急激な炎症과激痛を起こす。
【主な原因】高尿酸血症の放置/暴飲暴食/激しい運動/脱水/ストレス
【治療】NSAIDs・コルヒチンで炎症抑制/尿酸管理の継続
喘息(ぜんそく)
【どんな病気?】気道が慢性炎症で過敏となり、咳・喘鳴・呼吸困難が反復。
【主な原因】アレルギー/ウイルス感染/喫煙/ストレス/気候変化
【治療】吸入ステロイド+長時間作用性β2刺激薬/トリガー回避
慢性腎臓病(CKD)
【どんな病気?】腎機能が長期にわたり低下。初期は無症状で、進行すると透析が必要になる場合も。
【主な原因】高血圧/糖尿病/加齢/腎炎/肥満/喫煙
【治療】血圧・血糖管理/塩分・タンパク制限/ACE阻害薬・ARB 等
各種ビタミン注射
疲労回復、肌荒れ、免疫力向上、ストレス緩和などを目的としたビタミン注射をご用意しています。目的や体調に合わせてご提案いたしますので、ぜひご相談ください。
必要に応じて各分野の専門医療機関とも連携し、適切な医療をご提供いたします。
